「不妊ルーム」

Archive for 5月 11, 2018

不妊治療において、タイミング法、排卵誘発剤はともかく、
人工授精、そして体外受精や顕微授精が高度生殖医療などといわれると、
不妊治療というものが実にオドロオドロしく、
難解なことのように思えてきます。

しかし不妊治療は、実はシンプルなのです。
ひとことで言えば、「不妊治療とは精子と卵子を縮める医療」
と考えることができます。
そして、そうした視点でみていくと、
不妊治療はとても理解しやすくなります。

まず不妊治療の最初の段階で行われることが多いタイミング法ですが、
これは医師が卵胞の大きさを計測することによって、
排卵の時期を予測し、セックスのタイミングを指導します。
すなわち精子も卵子も、ともに寿命が短いがゆえに、
精子と卵子が出会う日にちを縮めるわけです。

第二段階の人工授精ですが、通常のセックスであれば、
精子は膣から子宮を通過して、卵管の膨大部と呼ばれるところまで、
15cm~20cmの距離を移動しなければなりません。
人工授精は、直接精子を子宮の中に入れることによって、
距離を約半分に縮めようとするわけです。

体外受精では、女性の卵巣から卵子をとり出して、
シャーレの中で精子をふりかけるわけですから、
精子と卵子の距離は、限りなくゼロに近くなります。
顕微授精では1匹の精子を拾い上げ、
それを直接卵子の中に入れてしまうわけですから、
名実ともに精子と卵子の距離はゼロになります。




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