受精が成立すると卵子は?

卵子の外側には透明帯といわれるゼリー状の膜が存在しています。
卵子に辿り着いた精子はその頭部に存在するアクロシンなどの
一群の酵素を分泌して、透明帯を溶かすような形で
卵子内部へと向かっていくのです。
そして、一番最初に辿り着いた精子のみが受精の権利を与えられます。

受精した瞬間、精子の頭部が卵丘細胞の透明体を突き抜けて
卵子に到達したその瞬間に、卵子がクルクルと回転するのです。
精子が卵子を回転させるのです。数億の精子のなかから、
サバイバルレースに勝ち抜いた唯一の精子が、
勝利の瞬間を歓喜したダンスです。
これを生命のダンス」と呼ぶ人もいます。

精子が卵子の細胞質内部に到達すると、卵子の透明帯は変性し、
以後の精子を受けつけなくなります。
透明帯はいわば複数の精子が入り込むのを
ブロックするために存在しているともいえます。

卵管膨大部で、受精が完了した卵子=受精卵は分割を繰り返しながら、
3日から6日という長い時間を掛けて、
ゆっくりと卵管内を子宮に向かって進み、
やがて子宮内膜に辿り着くのです。
そして、その瞬間が妊娠の成立です。
子宮内に辿り着く頃の卵子は、分割を繰り返した結果、
通常胚盤胞という状態になっています。


「不妊ルーム」

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