最近の新しい知見として、甲状腺ホルモンのコントロールを精密に行うと、
妊娠率が上がることが注目されています。

ここではそのメカニズムをちょっと考えてみます。
甲状腺ホルモンは、”元気の源ホルモン”と言われるように、
人間のアクティビティーを高める作用があります。

バセドウ病という名前を聞いたことがあると思いますが、
この病気は甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。
その結果、運動もしていないのに汗をかいたり、
動悸がしたりといった症状が現れます。
ですからバセドウ病の患者さんでは、
甲状腺ホルモンを抑えるような薬を使います。

一方甲状腺ホルモン分泌が少ない甲状腺機能低下症のような状態では、
女性の卵子の成熟がうまくいかないことがわかってきました。
甲状腺ホルモンが充分に満たされている状態が好ましいのです。

実際の診療では、甲状腺ホルモンとともに、
脳下垂体-視床下部から分泌される
TSH(甲状腺刺激ホルモン)ンの値を指標にします。
このTSHを厳格にコントロールすることが妊娠への近道なのです。

実際「不妊ルーム」でも、甲状腺ホルモン製剤を用いて、
甲状腺ホルモンコントロールするようになってから、
妊娠される方が増えてきました。


「不妊ルーム」

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