「不妊ルーム」

Archive for 3月, 2017

できちゃった結婚のカップルの話はよく耳にするのに、
自分たちは赤ちゃんができずに悩んでいる。
何か納得いかないと感じている方も多いと思います。
ちょっとその理由づけをここで考えてみましょう。
結婚すると妊娠しづらくなるひとつの理由があります。
それは、結婚するとセックスの回数が
減るカップルが多いということです。
いわゆるマンネリズムが大きな壁となっているのです。

夫婦生活は、どうしても時間の経過とともに新鮮味を失っていくものです。
新婚当初はすべてが新鮮で、うきうき弾むような幸福感があったのに、
日常生活に追われているうちに、
いつのまにかそんな新鮮な気持ちを忘れてしまいがちです。
真新しかったカーテンも、クッションも、ベッドも、
見慣れたというより、見飽きたモノになっているかもしれません。
不便ではないけれど、新鮮味のないマイホーム。
そんな空間のなかで、セックスだけは新鮮な気持ちでなんて、
やはり難しいと思います。

これを打ち破るには、意識して変化をつけていきましょう。
大げさなことをしなければいけないわけではありません。
「不妊ルーム」で妊娠された方に聞いてみると、
それはちょっとした工夫でも案外効果があったようです。
カーテンの色を変えてみる、
ベッドまわりにお気に入りのグッズを並べてみる、
髪型を変えてみる、寝室に鏡を置いてみるなどなど。
旅行に行ったら妊娠したという方がとても多いのも、
環境の変化が普段のふたりに
新鮮な空気を吹き込んでくれたからではないでしょうか。

「不妊ルーム」が産声を上げてから、16年近い歳月が流れました。
この間に本当に色々なことがありました。
そうした中で、ここ数年顕著な傾向があります。
それは、一人目を「不妊ルーム」で妊娠、
そして出産された女性が二人目を希望して、
再度「不妊ルーム」でのフォローアップを希望するといったケースが、
とてもに増えているのです。

ところが、ここで私は大きな壁にぶつかってしまいました。
というのは、一人目が自然妊娠、
あるいは、「不妊ルーム」で一人目を妊娠、
そして出産した女性が、4~5年経てから
「不妊ルーム」を訪れるというケースが多いのです。
一人目を出産したのが30代半ばであれば、
40歳前後ということになります。

もちろん、夫婦の側にしてみれば、
子どもができると二人目どころではなくなりますから、
子育てに振り回される日々が続きます。
そして、その子がヨチヨチ歩きを始め、
そして保育園、幼稚園に入園したあたりから二人目を考えはじめるのです。
ですから、4~5年の時間が経過するといういうことは、
ある意味自然なことなのです。

しかし、二人目を希望した女性が40歳前後となると、
卵子のエイジングという問題が前面に出てきます。
私は現在こうした二人目希望の女性と
毎日のように顔を会わせているわけですが、
こうした二人目希望を叶えることを「ドリームアゲイン」といっています。
そして、こうした女性達から異口同音に出てくるのが、
「卵子のエイジングということを最初から知っていれば、
もう少し子どもを持つという計画を、
前倒しで考えることができた」ということです。

幸いなことに、漢方薬に加え、最近DHEAサプリメントなどを使って、
年齢の高い女性でも妊娠される方がとても増えてきました。

 婦人科という診療科目の名称の拘束性のためか、
精液検査を全くおこなわないで女性のみの検索、
加療をすすめているというケースも多くみてきました。
現在、男性因子による不妊は年をおうごとに増加しており、
私が目からみてもほぼ不妊の原因は
男女半々ではないかと思えてくるほどです。

 女性因子の検索は、子宮因子、卵巣因子、卵管因子、
脳下垂体からのホルモンチェックなど多岐にわたりますが、
いろいろな検査をおこなっても、3割程度が
原因が特定できない機能性不妊という診断になってしまいます。

 一方、男性因子は精液検査を一度おこない、
異常がなければ男性側は異常なしということになります。
簡便であることを考えれば、
この検査をおこなわないというこは考えられません。
しかし、現実に全くおこなわれていないケースが本当に多いのです。

 私は、基礎体温が二層できれいであり、
精液検査において異常が認められず、
子宮卵管造影検査で通過性が確認されれば、
妊娠はあり得るという立場で考えます。
そして、これ以外の多岐にわたる検査について、
実は婦人科医の間でも意見の統一が
はかられていないというのが現状だと思います。

医療機関を利用するという立場で考えれば、
別に不妊治療に特化しているような医療機関を
選ぶ必要は私はないと思うのです。
むしろ、気楽に自分達の現状を確かめたいと思うのであれば、
総合病院などで男性が泌尿器科を受診して精液検査を受け、
女性が婦人科を受診し子宮卵管造影検査を受ける。
そして、ともに異常がないと確認されれば、
また半年ないし1年程度様子をみてみるというのも、
一つの選択肢だと私は思います。

こまえクリニック「不妊ルーム」でのフォローアップに関する質問を、
多くいただいております。
「不妊ルーム」でおこなっていることをひと言で言えば、
『内診台のない妊娠へのアプローチ』です。そうした方法で、
今日に至るまで1,919名の方が妊娠されています(2月20日現在)。

「不妊ルーム」のモットーは、
”不妊治療だけが妊娠に至る道ではない”ということです。

そして、当院でのフォローアップの大きな特徴は、
漢方薬を積極的に用いることにあります。
「不妊ルーム」では、妊娠された女性の8割が、漢方薬を服用しています。
そして、適切な漢方薬を選ぶために、西洋医学的な考えで、
「採血によるホルモンチェックのデータ」と
「基礎体温表」を重視しています。

不妊治療に関する、全国的な傾向として、
年を追うごとのエントリーする女性の高齢化という事情があります。
「不妊ルーム」も例外ではありません。
現在「不妊ルーム」に通院されている方の中心は、
30代の後半へ移行しつつあります。

こうした事態に対応すべく、
数年前よりDHEAという新しいサプリメントを取り入れましたが、
その効果が現れています。
DHEA導入後、37歳以上で妊娠される方が、
約2割アップしました。
そして、「不妊ルーム」で妊娠される方の7割は、不妊治療経験者です。

漢方薬と体調と妊娠力アップ

「不妊ルーム」での漢方薬を使用する際の特徴として、
西洋医学的な視点をもって処方するということです。

黄体機能不全であれば、漢方薬の服用によって、
黄体ホルモンの数値が改善してくるかどうか、排卵障害であれば、
実際に超音波検査で排卵が認められるか、
などといった確認をしているのです。

そして、健康保険適応ですから、
本人負担は、月に2000~3000円程度です。

実際に当院の漢方薬を服用されている女性は、
漢方薬について以下のような感想を寄せてくれています。

●先週から漢方薬を飲んでいますが、煎じて飲むと
体がポカポカしてくるなぁと感じます。
まだ1週間程度なので効果は実感しづらいのですが
ぜひ続けていきたいと思います。
出先ではなかなかお湯に溶かして飲むのが難しいですが、
最近では職場に水筒を持参するなどして
できるだけそうするようにしています。
ただ味が苦手でココアと混ぜたらどうかなど、画策しています(笑)

●私の場合もFSHの数値が改善したり
生理痛が楽になったりと、効果がすぐみられました。
病は気から? ということも要因かもしれませんが(笑)
値段も負担にならないですし、妊娠に関係なく
体調改善という視点でも引き続き飲んでいきたいものです。

●私はのど(扁桃腺)が弱く、だいたい季節の変わり目には
のどを悪くしていたのですが、昨年夏から飲み始め、
そういうことがなくなりました。
毎年冬は手先、足先の冷えもひどかったのですが、
その点も改善したと思います。
心なしか肩こりなども緩和したような。
漢方薬はこれまで飲んだことがなかったのですが、
こんな良い副作用があるとは嬉しいです。




「不妊ルーム」