体外受精は金魚すくい!?

「不妊ルーム」では、体外受精を受けようと決めたカップルは、
「自然周期」「低刺激周期」で採卵する医療機関に
紹介することが多くなってきました。
そして、そうした医療機関で実際に体外受精を
経験された方の話を聞いていると、
“体外受精は金魚すくい” なのではないか? 
そんな風に思えてきます。

体外受精が普及してからは、ロング法、
ショート法での採卵が一般的でした。
こうした刺激法では、毎日医療機関に通院して注射をし、
両方の卵巣に数多くの卵を育てて、特定の日に一斉に採卵し、
受精した卵のうち、良好な受精卵(胚)を戻すといったやり方です。
こうした方法は、現在でも主流だと思います。

しかし、体外受精は、医師や培養士の技術が優秀であれば、
ロング法、ショート法は、必要ないと主張する不妊治療医もいます。
自然周期であれば一切薬を使用しないわけですから、
まず通院回数がグッと減ります。

排卵前に、ねらいをつけた卵にスッと近づいていって、
その一個を上手にすくいとってきて、受精させ、
そしてそっと子宮の中に受精卵を戻す。
本当に上手な体外授精-胚移植は、それだけのことなのです。
まさに金魚すくい名人が、ねらった金魚にスッと近づいて、
モナカですくい、お椀の中に金魚を入れることに似ていると思えるのです。
確かに投網を使って、数多くの金魚を捕るという方法もありますが、
これでは網の中の金魚を痛めてしまうでしょう。

現在、不妊治療、とりわけ体外受精にトライしている女性の多くは
仕事を持っていて、「そうたびたびは通院できない」
という声をよく耳にします。
こうした背景があり、自然周期、
低刺激周期採卵が増えているのだと思います。


「不妊ルーム」

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