体外授精の妊娠率の実際

 日本産科婦人科学会の統計から読みとると、
体外受精という治療1回当たりの妊娠率は22.1%。
そして、最終的に赤ちゃんを抱いて帰れる生産率は15.1%。
すなわち、体外受精にエントリーしても、
7人に1人しか出産にいたっていないというのが厳粛な事実です。

 体外受精における妊娠率が、HP上に医療機関が
アップロードしている情報や、妊娠率と生産率の間に
これほど大きな開きがあるのは、
一つは妊娠の判定そのものが曖昧だからです。
そして、体外受精で妊娠に至っても、
自然妊娠に比べると流産をする確率も高いというのも事実です。

 年を追うごとに体外受精によって産まれてくる子供数は増加していますが、
これらは体外受精にエントリーしている人が
増え続けていることの反映であり、
妊娠率そのものはここ10年ほぼ横ばいといって間違いありません。

 平均値が22.1%ですから、当然それより成績の良い施設、
そうでない施設が存在するわけですが、
体外受精での妊娠率が5割や6割
などということは絶対にあり得ません。
ホームページ上などで多く見かける数字に私は首をかしげますが、
皆さん方はそうしたことを
事実として知っておいていただきたいと思います。


「不妊ルーム」

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