不妊治療シンドロームにご用心

スギ花粉症のシーズン中に「薬が効かなくなった」といって、
医師のもとを訪れる鼻炎の人はたくさんいます。
こういう場合、たいてい点鼻薬の使いすぎです。
このような症状は「点鼻薬性鼻炎」などとも呼ばれます。

これと同じように、不妊治療を受けて、
不妊治療そのものがストレスになり、
不妊症をますます悪化させてしまう
「不妊治療不妊」の人がたくさんいます。

また、不妊治療を受けて、セックスレスになってしまう
カップルも少なくありません。
「不妊ルーム」のカウセリングでも、
セックスレスについての相談をたくさん受けています。

不妊治療を続けていると、夫婦生活をもつことが、
子づくりの目的のみに行われるようになりやすいということです。
このような思考が芽生えると、セックスすることを負担に感じたり、
セックスそのものを拒否することにつながってしまします。
また、排卵日のみのピンポイント・セックス
になっているカップルもよくいます。

不妊治療においてタイミング法を行う場合、
医師はもっとも確率が高い日をポイントアウトしますが、
このことは、ほかの日にセックスしてはいけない
ということを意味しているのではありません。
それどころか、ほかの日にセックスしないと、
妊娠の確率は低くなります。
これでは、みすみす自然妊娠の可能性を狭めていることになり、
何のために治療を受けているか分からなくなります。
このような傾向は不妊治療に長く通っている人ほど顕著になります。

私はこのように、不妊治療がストレスとなって、
不妊治療不妊になってしまったり、夫婦仲が悪くなったり、
セックスレスになったりといった、
不妊治療によってネガティブな状態におちいってしまうことを、
「不妊治療シンドローム」と呼んでいます。


「不妊ルーム」

Comments are closed