「不妊ルーム」

Archive for 5月, 2015

妊娠しやすいダイエット

ダイエットに関心のない女性は、いないと思います。
しかしながら、多くの女性が理想としている体型は、
女優さんや、雑誌のグラビアなどのモデルさんだったりします。
しかし、女優さん、モデルさんたちの体型は、
私の目から見れば痩せすぎです。
もしあなたが妊娠を願うのであれば、
妊娠へアプローチしていけるダイエットを
目指していただきたいと思います。

BMI(ボディ・マス・インデックス)というのをご存知でしょうか? 
体重(kg)÷身長(m)÷身長で計算される値です。
そしてこのBMIという値が、男女ともに22が理想とされます。
なぜなら、統計的にBMI値22の人が、
最も色々な病気にかかりにくいことが知られているからです。

有名人で言えば、フィギアスケートの浅田真央さんは、
プロフィールによると、体重が46kgで身長が162cmと記されています。
計算すると、46÷1.62÷1.62で、BMIは17.5になります。
フィギアスケートにはいいのでしょうが、
少し痩せすぎという評価になるでしょう。

理想的な体型というものは、時代と共に変化します。
例えばルネサンス期のヨーロッパの絵画を思い出してください。
母親の象徴として描かれる聖母マリアは、
私達の目から見れば、ほとんどの絵画で、
少し太っていると感じるのではないでしょうか? 
レオナルド・ダ・ビンチの「モナリザ」も、
やはり痩せている風には見えません。
あの時代はあの体型が、最も美しいと考えられていたのでしょう。

もしあなたが妊娠を考えるのであれば、最も病気になりにくい、
BMIが22になるようなダイエットを心がけてみてはいがでしょうか。

私が「不妊ルーム」で行っているフォローアップは、
言ってみれば「内診台のない不妊治療」です。
今まで、他の産婦人科で不妊治療をしてきた人たちが、
私のもとを訪れて、たくさん妊娠しているという事実は、
多くのカップルに「妊娠力」があることを物語っていると思います。
「不妊ルーム」で妊娠された女性の7割は、
不妊治療を経験されていました。

しかし、すべての人がそれだけでじゅうぶんだと
言っているわけではありません。
もちろん、不妊治療の助けを必要とするカップルもいます。

次に挙げるチェックリストは、不妊治療に進むべきかどうか、
ひとつの判断材料になるでしょう。

 □ 基礎体温表に高温期がない(一相性)
 □ 月に5、6回以上セックスをしていて、1年以上妊娠しない
 □ 生理痛がひどくて会社を休むことがたびたびある
 □ 生理が2ヶ月間こないことがたびたびある
 □ 不正出血がひんぱんに見られる
 □ 不妊治療を受けることについて、夫婦で十分に話し合い、合意している

以上の項目に該当するのであれば、不妊治療も考えてよいと思います。
「不妊ルーム」では、セカンドオピニオンの提供、
フォローアップとともに、不妊治療を希望されるカップルには、
信頼できる医療機関の紹介も、責任を持っておこなっております。

前向きな人ほど妊娠しやすい

”前向きな人ほど妊娠しやすい”、
これは「不妊ルーム」のフォローアップで、私が痛感していることです。
実際、私のクリニックにたずねてくる方は、
みなさん「子どもができない」という現実を抱えています。
同じような状況にあっても、前向きに考えられる方のほうが、
妊娠する確率は高いといえます。

私が「こうしてみたらどうですか?」と言うアドバイスに対して、
いちいち「それはムリです」という言葉が出てきてしまう人は、
ネガティブ系の人だと思います。
私にできることは、妊娠力を高めるためのアドバイスでしかありません。
それを「できない、ムリだ」と拒絶されてしまえば、
とりつく島がありません。

特に、不妊歴が長ければ長いほど、
まるで自分の妊娠は治療という一本のレール上にしかありえないと
思い込んでいるところがあります。
自然妊娠なんて、ぜったいにムリと思っているのです。
ところが不妊治療というレールは、どこまで続くか分かりません。
必ずしも目的地には着かないということは、
まるで考えられなくなっているのです。

反対に、私が投げかけた言葉がすんなり入っていくようだと、
希望がもてるサインだと思います。
アドバイスを前向きに受け止めてくれるだろうと思えるからです。

このように話すと、それはもともとの性格だからしかたがないと
思われるかもしれません。
しかし、そうとばかりはいえません。
明るい性格の方でも、不妊治療歴が長くなってくると、
だんだんと視野が狭くなってくるものです。
医師の言った一言や、医学書に書かれている文葉に縛られて、
「こうでなければならない」と思いつめてしまい、
頭も心も柔軟性を失っている人がとても多いのです。
そういう方と話しているといつも、
脳の表面がコーティングされているような印象を受けます。
私の言葉が、撥水加工のようにはじかれて、ちっとも入っていきません。

だから私は、不妊治療歴の長い人とお話しする際にはかならず、
「今までのことはとりあえず一旦忘れて、
頭の中をリセットしてみてはどうですか?」と
アドバイスすることにしています。
「あなたの頭には書き込みが多すぎるのです。
今日からまた白い紙に書き込みを始めましょう」と。

不妊治療をやめるとき

不妊治療をいつやめるかというのは、ほんとうにむずかしい問題です。
これは、不妊治療を10年間続けた45歳の女性からのメールです。
私がメールで不妊治療からリタイアすることをすすめたことに対して、
お礼を書いてきてくれたのです。

   誰かにそう言ってほしかったのだと思います。
   ここまで治療をがんばってきた私たち夫婦には、
   とても自分たちで踏ん切りをつけることができなかったでしょう。
   ふり返れば、私たち夫婦には桜の花が美しいと感ずる
   心の余裕もありませんでした。

赤ちゃんがほしい、この切実な願いをかなえたいと
不妊治療に足を踏み入れ、身体的精神的苦痛を味わい、
経済的負担を強いられているカップルはたくさんいます。
不妊治療はオール・オア・ナッシングであり、
どんなにがんばっても赤ちゃんに恵まれないカップルはいるのです。

不妊治療を続ければ続けるほど、
赤ちゃんへの思いはつのると思いますが、
いつかは決断をしなくてはならないときもきます。

不妊は、その人の人生観にかかわる問題でもありますが、
どうしても赤ちゃんができなければ、
赤ちゃんのいる生活がすべてではないと
割り切ることも必要になってきます。
不妊治療をこれから始めるという方は、
そのことも夫婦で確認し合うことがたいせつだと思います。

妊娠にはストレス対策を!

”ストレスは妊娠の大敵 ”です。
では、そのストレスにどのように対処できるでしょうか?

ストレスが関係する代表的な病気「うつ病」を例に考えてみます。
うつ病は「心の風邪」ともいわれます。
そしてうつ病で大切なことは、早期発見と安静だと言われています。
すなわち、ストレスから遮断された状態に身を置くことが大切なのです。
この点も風邪とよく似ていると思います。
風邪もこじらせると肺炎になり、命に関わることにもなりかねません。

現実社会で私たちは、仕事やプライベートで
さまざまなストレスを感じるわけですが、
そうしたことから全く遮断した生活を送る、、、
ということは現実的ではありません。
ではどのように考え、行動すればいのでしょうか?

私達は食べ物を摂取すると、それが消化されて、
いらないモノはやがて排泄されます。
そのことによって生命は維持されます。
すなわち、インプットとアウトプットが正常に機能することが大切です。

これをストレスに当てはめて考えるならば、そのアウトプット、
すなわち「はけ口」を見つけておくことが大切だと思うのです。
気の進まない仕事をしなければならない時には、
その後に自分で楽しみを設定しておくのも、
ストレスの解消になるかもしれません。
仕事が立て込んでいるのであれば、
その前後に旅行や休息の時間を設けるといった、
ちょっとした工夫でストレスというものに、
うまく対処していけるのではないでしょうか。

妊婦さんを見るのがストレスという方がおられます。
こうした場合でも、妊娠した時の自分を想像してみてはどうでしょうか。
自分にあった自分なりの「マイ・デトックス」を見つけましょう。




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