「不妊ルーム」

Archive for 6月, 2014

インターネット不妊の方急増中

近年、医療機関のホームページの情報は、PRの色彩を年を追うごとに濃くしていま
す。インターネットは世界中の誰でも、自らが情報を発信できることを特質としてい
おり、これに制限を加えるということは好ましくないでしょう。
 
問題はその情報を読みとる側が、しっかりとしたリテラシーを持つことが大事なので
す。私のこれまでの「不妊ルーム」での経験から、不妊のことを勉強している人ほど、
妊娠しずらいという印象を持っています。そして、そうした人々が持つ情報の傾向と
して、自らに都合のよい情報を収集しようという傾向が認められます。
 
インターネット上の情報には、表層的、並列的という特性があります。さらに発信す
る側もそれを受ける取る側も、自らに都合のいいような利用の仕方をするのです。
 
不妊に関してインターネットで情報を引き出そうと思えば、その量においては無尽蔵
に引き出すことが可能です。しかしながら、その質を吟味するのは、利用する側の能
力に委ねられていますので、送り手側の情報を一方的に鵜呑みにしてしまうと、適切
な判断にはつながりません。
 
インターネットは自らの目的をはっきりと持ち、ピンポイントで利用すると、自分が
必要としている情報に正確にアクセスできることも多くあります。しかし、ネットサー
フィンのような形で、ウェブ上を漫然とたどっていくような利用の仕方は、こと不妊
に悩む方にとっては行うべきではないと私は思います。それは終わりのない旅を続け
るこ

妊娠を呼ぶ「3つの法則」

不妊診療の現場では、最初タイミング法ということをおこないます。これは、女性は、生理開始から2週間前後に排卵しますが、その排卵する卵というのは、卵胞という袋に入っています。卵そのものは、直径が0.1ミリ、目に見えない位の大きさなんですけれども、それが入っている卵胞という袋は、排卵が近づくにつれて、日々日々大きくなっていきます。卵胞の直径が平均22ミリで排卵するといわれています。ですから、経膣超音波で袋の大きさを測れば、いつ排卵するかということが、医療側はだいたいわかるわけです。それを患者さん側に「明後日ぐらいですよ」とか、「明日の晩じゃないですか」というメッセージをする。それに合わせて夫婦生活をもってもらうというのが、タイミング法という、日本中で、世界中でおこなわれている方法です。ところが、このタイミング法は卵胞というものをチェックするわけですから、医療機関、お医者さん以外はできなわけです。ところが基礎体温表をつけるということと、排卵日検査薬を使うということは、家庭でできるわけです。ここに大きな大きな違いがあるわけです。ですから、最初は自分達でやれることをやってみよう。それでもダメだったら次に行ったらどうだろうか? その時に、ただ努力するのではなくて、 1)基礎体温表をつける 2)排卵日検査薬を併用する 3)夫婦生活を増やすこれが ”妊娠を呼ぶ「3つの法則」”です。子供を望む夫婦の半数近くは、この方法で妊娠できるのではないかと、私は思っています。

不妊治療は二人三脚、「夫婦で手に手を取って取り組みましょう」、とよく言われます。夫婦の意見がまったく一致していれば、これは難しいことではありません。しかし、不妊治療の特徴として、治療を受けるのは主に女性です。したがって、女性のほうが治療にのめり込みやすいという傾向があります。時間の経過とともに、女性は不妊治療にのめり込み、男性はが逆にしらけていくというケースを、「不妊ルーム」でたくさん見てきました。それは、どちらが悪いというのではなく、立場的にも、心情的にもそうなりやすいのです。気がつけば、夫婦間の気持ちには、お互いに驚くほどの隔たりができてしまっていたということになりかねません。こうしたことがおこってしまうのは、不妊治療が、基本的にステップアップしていくものだからです。体外受精1回あたりの医療費は30〜60万。とても高額なのにもかかわらず、全国平均では妊娠率22〜23%。たとえが悪いかもしれませんが、一回の投資額が大きいほど、途中でやめにくくなるという構図は、ギャンブルと似ています。ですから、不妊治療にエントリーしたら、意識的に話し合いの回数を増やして、お互いの考え方を常に知っておくことが大切だと思います。

二人目不妊の女性に想うこと

子供の一人目はすんなりとできたのに、二人目に苦労する場合、
通称として「二人目不妊」という言葉がしばしば用いられます。
このことをお話するには、何よりも私が行っている
「不妊ルーム」での経験をお話するのが一番良いと思います。

「不妊ルーム」を開設して5年ほど経った頃から、一人目が当院でできた方が、
二人目を希望して来られる、という人がポツポツと出始め、
それが年を追うごとに増加してきました。
最近では同じ人が再訪するということが、半ば当たり前になっています。
そして多くの場合、一人目は2〜3ヶ月で授かった人でも、
二人目で苦戦をするという人がとても増えているのです。

何故そうなってしまうのでしょうか? 
それは少し掘り下げて考えてみれば、答えは容易に出てきます。
実は二人目で再訪される人は、一人目ができて4〜5年経って
再度来院するというケースが、圧倒的に多いのです。
そうすると当然のことながら、一人目が30代半ばでできたのであれば、
二人目希望の場合は、40歳前後ということになってしまいます。
ここで”エイジングの壁”というものにぶつかってしまうのです。
そしてこうした人達は、判で押したように「もっと早く来るべきだった」と言います。

しかし子供が一人産まれると、
とてもじゃないが二人目どころではなくなってしまうわけです。
そして子供がヨチヨチ歩きを始め、やがて保育園、幼稚園などに通いだした頃に、
二人目と考えることになるからです。

さらに「不妊ルーム」での特徴としては、一人目を授かる際に、
不妊治療を経験された人は、「もう二度と不妊治療はごめんです
」というようなことも判で押したように言います。
そして子供というのは、言葉を発して自分の意志を
親に伝えることができるようになると、これもまた判で押したように
「兄弟が欲しい」と言うのです。
そしたことが「二人目不妊」という人達を増加させる要因になっています。

いずれにしても、2人目を考えるのであれば、
1人目とあまり間をあけないということは、
これからの妊娠を考えるカップルにとって、大切な知恵だと私は思います。

あなたが基礎体温表をつけていて、排卵日検査薬で排卵のチェックもしているとします。すると、医療サイドの経膣超音波検査と、自分自身の基礎体温表・排卵日検査薬というツールの、三重のチェックができることになります。脳の下垂体から分泌されるLH(黄体形成ホルモン)が多量に分泌される状態を「LHサージ」と言いますが、この刺激によって卵胞が破れ、卵子が飛び出します。これが排卵です。排卵日検査薬を使うということは、LHサージがあったことを確認することです。ですから、卵胞チェックから何日かけて卵胞が排卵する大きさに達するかは個人差がありますから、医師のアドバイスのままに、1、2度セックスをするよりも、この検査薬を使ってLHサージがあったことを追確認してから、3日間連続でセックスをするほうが、より妊娠の確率が上がると私は思います。ただ医師の言うなりになるだけでなく、自分たちも主体性をもって、使えるツールは有効に使いましょう。基礎体温表と排卵日検査薬を有効利用するだけで、妊娠するカップルは本当に多いのです。レッスン:排卵日検査薬は自分たちの不妊治療




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