妊娠とDHEAサプリメント

妊娠を困難にする因子のひとつは、女性の年齢、正確には卵巣内の卵子年齢です。この卵子のエイジングに対しては、「不妊ルーム」では、フォローアップ開始当初から、漢方薬で対処してきました。女性の生理期間中にFSHを測定し、この値を指標にして、漢方薬で反応を見てきたわけです。女性は35歳を過ぎると、FSHの値が上昇し始めます。この値は、8mIU/ml以下が望ましいとされていますが、40歳前後から、10以上の女性が多くなります。ここ数年、「不妊ルーム」におけるフォローアップで、37歳以上で妊娠される女性の数がとても増えてきました。それはDHEAサプリメント(以下、DHEAサプリ)を使用してからのことです。DHEAは、女性ホルモン、男性ホルモンの前駆体、すなわち原料と考えられ、DHEAは、加齢と共に減少することが知られています。DHEAサプリを服用してもらうと、良質な卵が排卵されやすいことが知られています。そこで、DHEAの値の低い女性に、DHEAサプリを服用してもらえば、良質な卵が排卵され、妊娠しやすくなると考えたわけです。さらに、DHEAサプリの使用に積極的になった理由は、 1)DHEAの値は採血で簡単に測定できる 2)数値が生理周期の変動を受けにくいというメリットがあったからです。また、体外受精などでも、DHEAサプリを服用しての採卵で、良好卵がとれるとの報告もあります。「不妊ルーム」で、47歳の女性が妊娠されました(その後、48歳で出産)。この方も、妊娠時の処方は、漢方薬+DHEAサプリでした。これからも、FSH、DHEAなどを指標とし、1人でも多くの女性が妊娠されるよう取り組んでいきます。


「不妊ルーム」

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