「不妊ルーム」

Archive for 11月, 2012

卵子は少しずつ年をとる

不妊治療を困難なものにしている因子の一つに、女性の卵子のエイジングの問題があります。社会構造の変化、とりわけ女性の就業人口の増加は、結婚年齢の高齢化をもたらし、そして不妊治療開始年齢の高齢化ももたらしました。

生殖に関しては、男性と女性との間には宿命的ともいえる不平等が存在します。すなわち、精子は年をとらないのに対して、卵子は年をとる、ということです。同じように排卵がみられても、20歳の女性と40歳の女性では、妊娠のしやすやに格段の違いがみられるのです。一方、男性は20歳、40歳であれ、その精子の質には全く違いが認められません。多少強引かも知れませんが、この違いは次のような説明ができるかも知れません。

精子は精祖細胞という細胞からできるのですが、この細胞はいわば精子の元になる細胞であり、思春期に入るとその数が増加します。精祖細胞は分裂を繰り返し、精母細胞となるわけですが、一つの精母細胞から4つの精子細胞が形成され、それが成熟したものが精子となります。すなわち、精子はどんどん分裂して造られるという性質があり、精祖細胞から平均70日間で、成熟精子になると言われています。すなわち、精子はその生産過程を考えると、いつも「新製品」が準備されるといえるかもしれません。

一方女性は、生まれおちた時からすでに、左右の卵巣にそれぞれ約200万個の原始卵胞といわれる、いわば「卵子の卵」が存在しています。この数は加齢と共に少しずつ減少していき、決して増えることはありません。それから二次性徴を迎えると、卵胞の成熟という現象が見られるようになり、毎月左右どちらからか一つずつ、閉経まで500個弱の卵子が排卵することになるのです。すなわち、卵子は産まれたときから他の臓器などと同じように、少しずつ年をとっていくといえるかも知れません。

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働く女性に不妊は多いか?

1986年「男女雇用機会均等法(以下、均等法)」が施行されました。この法律は女性の労働に対するモチベーションをより明確なものとし、労働現場での女性を非常に元気づけました。また、女性の勤労をより容易なものとしました。その結果、今日では様々な分野で女性が目覚ましく社会進出しています。これは単に量的なことだけではなく、むしろその質的な点において目を見張るべきものがあります。すなわち、日本人女性は労働市場において、自らの実力を遺憾なく発揮し、今や日本社会は女性力なしには立ちゆかなくなっているのです。

しかし、均等法という法律がどれほどすぐれたものであったにせよ、必ず影となる部分が存在します。均等法の施行後、人事・待遇の平等と引き替えに深夜労働禁止などの女子保護規定が廃止されたことにより、女性の労働環境も男性並に厳しいものとなりました。すなわち、雇用の均等化は、同時に労働量と責任の均等化ももたらしたのです。その結果、女性の能力が高ければ高いほど、労働量も責任も膨大なものとなり、例えば妊娠が困難になってしまうという、いわば法律が逆ネジとなっているようにも思えます。

下記のようなメールをよくいただきます。

「会社に尽くしたからといって、何か報われるわけではない。
それならば、自分の人生を大事にして、出産することも考えなきゃ」と思うようになりました。

周囲の友達と話していても、「こんな生活で妊娠すれば、それは奇跡だ」なんて会話になります。皆、朝8時半から会社で働き、夜遅い日は終電で帰宅、そうでなくとも会社を出るのはいつも9時以降という生活を送っているのが現状です。

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妊娠しない3つの原因

私は不妊の原因を次の3つに大別して考えると、理解しやすいと思います。

 1)精子と卵子が出会うことができない物理的な原因
 2)受精卵が着床することができないという原因
 3)女性の加齢に伴う卵子のエイジングという、生理的不妊

着床障害に関してですが、精子を取り込んだ受精卵は半ば、女性にとって異物ともいえるのですが、この受精卵がなぜ体内から排除されないかというメカニズムはほとんど全くわかっていないのです。したがって、着床障害というのは、ほとんど原因不明と考えていいと思います。また卵子のエイジングに関しては、不可避的な現象でもあるわけで、これといった有効な手だてがあるわけはありません。

したがって、不妊治療とは一言でいうなら、1)を解決すべく、「精子と卵子の距離を縮める医療」といえます。すなわちタイミング法とは、精子と卵子が出会う日にちをより詰めることです。人工授精は、通常の自然妊娠であれば、約15センチの距離を泳いでいかなければいけない精子の道のりを、精子を子宮内に注入することによって、約半分に縮めることができます。体外受精にあっては、シャーレの中で限りなく精子と卵子をゼロになりますし、顕微授精に至っては強制的にその距離をゼロにしてしまうということです。

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妊娠しない原因は男性にも多い

不妊の原因は男女に分けて考えると理解しやすくなります。まず男性側の因子ですが、これも機能的因子と器質的因子に分けて考えることができます。機能的因子とは勃起不全(ED)に代表されるようにセックスそのものが成立しないような場合、あるいは、セックスは成立しても射精に至らない射精不全などの場合です。EDにおいても、一部器質的な理由でEDとなっている場合もありますが、その90%以上は精神的なものと考えられています。

一方、器質的な因子とは精液の質の問題です。すなわち精子の数が少ない、精子の運動率が悪い、ということが不妊の原因になります。男性因子は精液検査のみで、検査がほぼ完了するので、不妊症と考えられる場合、男性が率先して検査を受けることはとても大切なことです。もう1点大切なことは、精液検査もストレスの影響を受けやすく、例えば、ハードワークの状態で行った検査とリラックスした状態で行った検査では、後者の方が良くなる場合が多いのです。

妊娠という現象はセックスの後はすべて女性側でおこりますから、その因子は多岐にわたることになります。すなわち、子宮因子、卵管因子、卵巣因子、また、視床下部、下垂体などの機能も不妊と密接に関係してくることになります。このことからもわかるように女性側の不妊因子を検索しようと思った場合、検査は非常に多岐にわたり、そして、長時間種々の検査を行っても、3割近い女性がその原因を突き止めることができない、いわゆる機能性不妊(原因不明不妊)という診断になります。

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不妊に定義はありません!

日本産科婦人科学会では、不妊(症)の定義として「生殖年齢の男女が妊娠を希望していて、ある一定期間夫婦生活を行っているにもかかわらず、妊娠しない状態を不妊といい、医学的な治療を必要とする場合を不妊症」としています。

しかし、夫婦のバックグラウンドは実にモザイク的であり、千差万別です。ところが、不妊治療の現場では、EBM(科学的根拠に基づく医療)という冷たい、メタリックな物差しだけが当てられるという現実があります。

視床下部-下垂体-卵巣-子宮は、性ホルモンを介してネットワーク化されています。そして大切なことは、視床下部が「ストレス」の影響をとても受けやすいということです。しかし、「ストレス」は「痛み」などと同じように、客観的に評価することはきわめて困難です。

不妊治療という大きな「ストレス」が、妊娠にネガティブに働くことは、それを経験した多くの女性たちが訴えています。こういう状態を、私が「不妊治療不妊」と表現したら、私のもとには多くの賛同するメールが押し寄せました。そうした「不妊治療不妊」の反動として、「不妊治療をやめたら妊娠した」というケースが多く出てくるのでしょう。

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