近年、医療機関のホームページの情報は、PRの色彩を年を追うごとに濃くしています。インターネットは世界中の誰でも、自らが情報を発信できることを特質としていおり、これに制限を加えるということは好ましくないでしょう。

問題はその情報を読みとる側が、しっかりとしたリテラシーを持つことが大事なのです。私のこれまでの「不妊ルーム」での経験から、不妊のことを勉強している人ほど、妊娠しずらいという印象を持っています。そして、そうした人々が持つ情報の傾向として、自らに都合のよい情報を収集しようという傾向が認められます。

インターネット上の情報には、表層的、並列的という特性があります。さらに発信する側もそれを受ける取る側も、自らに都合のいいような利用の仕方をするのです。

不妊に関してインターネットで情報を引き出そうと思えば、その量においては無尽蔵に引き出すことが可能です。しかしながら、その質を吟味するのは、利用する側の能力に委ねられていますので、送り手側の情報を一方的に鵜呑みにしてしまうと、適切な判断にはつながりません。

インターネットは自らの目的をはっきりと持ち、ピンポイントで利用すると、自分が必要としている情報に正確にアクセスできることも多くあります。しかし、ネットサーフィンのような形で、ウェブ上を漫然とたどっていくような利用の仕方は、こと不妊に悩む方にとっては行うべきではないと私は思います。それは終わりのない旅を続けることであり、不妊ワールドの中に自分の身を置いてしまうことにもなりかねません。

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