二人目不妊はなぜ多い?

不妊治療では、一人目不妊、二人目不妊を問わず、女性の年齢が35歳以上であった
場合、短い期間で体外受精に誘導されるケースが、目立って多くなってきています。
私のこれまでの不妊相談の経験から、二人目不妊に対しては、体外受精などの高度生
殖医療をあまり考えてほしくないと思っています。その理由は、何よりも医療費が高
額だからです。そして、二人目不妊であっても体外受精の妊娠率は、年齢とともに低
下していきますから、二人目のお子さんを授かる確率も低くなっていきます。

とても印象に残っている経験なのですが、二人目不妊の相談でカップルそろって、そ
してお子さんを連れて来られた方がありました。その夫婦は二人目を希望しながらも
授からないため、すでに2回の体外受精を経験されていました。そして、一人目のお
子さんは自然妊娠で、二人目不妊の原因が特定されない機能性不妊の診断でした。

私が違和感を持ってしまったのは、現在、目の前にいるお子さんにあまり注意がいっ
ていないのではないかと、老婆心ながら思ってしまったことです「今度の体外受精
は、いつ、どこで、どのようにおこなったらよいか?」、矢継ぎ早に質問されるので
す。しかし、そのカップルにとって大切なことは、もう1人子供を得ること以上に、
現在のお子さんを健やかに育てることではないかと、私はその子供を見て少々不憫に
も思いました。

子供は小さい時はとても手間がかかりますが、親の手がかからなくなってくるころか
ら、今度はお金がかかるようになってきます。体外受精という大きな医療費を投資し
た場合、今いるお子さんに将来そのツケが回ってこないのか心配するのです。

二人のこれまでを振り返り、生活を見直してみることで、妊娠への手がかりを見いだ
すことができる場合も多いものです。二人目不妊を克服するカギが、セックスに「新
鮮さ」を見いだすことだったりします。

二人目不妊も含め不妊治療は、ファミリー・プランニングとしてではなく、ライフ・
プランニングと位置づけてほしいと思います。

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