「不妊ルーム」

Archive for 4月, 2012

妊娠しない3つの原因

私は不妊の原因を次の3つに大別して考えると、理解しやすいと思います。

 1)精子と卵子が出会うことができない物理的な原因
 2)受精卵が着床することができないという原因
 3)女性の加齢に伴う卵子のエイジングという、生理的不妊

着床障害に関してですが、精子を取り込んだ受精卵は半ば、女性にとって異物ともいえるのですが、この受精卵がなぜ体内から排除されないかというメカニズムはほとんど全くわかっていないのです。したがって、着床障害というのは、ほとんど原因不明と考えていいと思います。また卵子のエイジングに関しては、不可避的な現象でもあるわけで、これといった有効な手だてがあるわけはありません。

したがって、不妊治療とは一言でいうなら、1)を解決すべく、「精子と卵子の距離を縮める医療」といえます。すなわちタイミング法とは、精子と卵子が出会う日にちをより詰めることです。人工授精は、通常の自然妊娠であれば、約15センチの距離を泳いでいかなければいけない精子の道のりを、精子を子宮内に注入することによって、約半分に縮めることができます。体外受精にあっては、シャーレの中で限りなく精子と卵子をゼロになりますし、顕微授精に至っては強制的にその距離をゼロにしてしまうということです。

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結婚すると不妊になる?!

結婚して、2年以上妊娠に至らない状態を不妊といい、挙児を希望して患者さんが診療に来た時点で不妊症と使い分けることが多いようです。そして、私の周りを見回しても、不妊治療を止めたら妊娠したという方が多くいます。皆さまの周りにもそうした人がいると思います。なぜ、「結婚すると不妊になるのか?」もっと根元的な理由を考えてみましょう。

二年の交際期間を経て結婚、その後二年間妊娠しない(計四年不妊)ため医療機関を受診したカップルをAとします。そして見合い結婚し、その後二年で医療機関を受診したカップルをBとします。ポイントは、いまのカップルは婚前交渉が当たり前で、むしろ結婚が性交渉が減少するきっかけになっているということです。

ですから、医療機関を受診する時点では、Aさん夫婦とBさん夫婦とでは、「不妊」の意味合いがまったく異なっているのです。しかし、どちらの夫婦も医療機関を受診すれば「不妊症」ということになります。またこれは、これまでに一度も妊娠の経験がない原発性不妊と、続発性不妊(二人目不妊)の第一子出産以降に置き換えても当てはまると思います。

「結婚して一~二年間妊娠しないから不妊(症)」と定義される夫婦のバックグラウンドは実にモザイク的であり、千差万別です。ところが、不妊治療の現場では、EBM(Evideuce-Bades-Medicine)という冷たい、メタリックな物差しだけが当てられるという現実があります。

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現代人は男女を問わず「自己実現」こそ人生の目的とばかりに、次のステップへ進むことに必死になっているところがあるのではないでしょうか? そんな意識をそのまま不妊治療に当てはめて、治療はステップアップするのが当たり前と思ってはいませんか?

しかし、実際には「ステップダウン」が大変有効な場合は少なくありません。今の主治医は「人工授精から体外受精に切り替えるしかない」と言っているけれど、別の医師に聞いてみたら「いや、まずは腹腔鏡検査をやってみましょう」という意見が出るかもしれません。もし私に意見を求められて、その人に自然妊娠の可能性があると思えるなら「タイミング法に戻ってみましょう」あるいは「不妊治療を休んでみてはいかがですか?」と言うかもしれません。

だから、ステップダウンという言葉を知っておいてください。「不妊ルーム」で妊娠される方の7割は、不妊治療からステップダウンされた方々です。治療に行き急いで疲れたとき、辛くなったとき、迷ったとき、あなたには常にステップダウンという選択肢があるのだということを忘れないで下さい。

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ものごとの捉え方といいますか、治療というと、患者側にたたされて、受け身になってしまいがちです。不妊治療というのは、「妊娠力」にプラスαするもの。そういう認識というのは、非常に大切だと思います。ですから、治療を受ける側として、不妊治療というのは、「妊娠力」のサプリメントだと考えてください。

すなわち、自分達には「妊娠力」はあるんだけども、それだけで足りない部分を補ってもらうのが不妊治療。そういった認識を持つと、治療という、お医者さんが患者に授けるというような、一方通行的なイメージから、気持ち的にも解放されると思うのです。

さらに大切なことは、不妊治療受けた経験ある人はわかると思うんですけど、不妊治療をいったん始めると、妊娠というのは不妊治療の延長線上にしかないというような気持ちになってきます。しかし、決してそうではありません。

「不妊ルーム」でたくさん経験しますけれど、人工授精を何回もやった人が「不妊ルーム」へ来て、漢方薬だけで妊娠する。そういうカップルもたくさんいるわけです。なかには人工授精のあと、体外受精を4回も5回もやって妊娠しなかったのに、クロミッドだけで妊娠してしまう。そういうことだって、決してまれではありません。だから、不妊治療の延長線のみに、妊娠があるのではないのです。

不妊治療をおこなっていても、両方の卵管が詰まってたり、あるいは男性側に精子がまったくないとか、あるいは極端な乏精子症という、そういう状況を除けば、自然妊娠の可能性を求めましょう。そういうスタンスは、「妊娠力」というのは、カップルの愛情というものに基づくと考えた場合、非常に大切だと私は思います。

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「不妊ルーム」の使命は、大きく二つあると思っています。その一つは、当院で妊娠の可能性があると思われるカップルに、とりあえず、当院でのフォローアップを提案してみるということです。

不妊治療から「不妊ルーム」へのステップダウンによって、毎月多くの妊娠例が出ています。また、不妊治療は多くの場合、大変大きなストレスを伴いますから、そこから一旦距離を置いてみるということは、単に精神的な面のみだけではなく、女性の生理周期のいわば司令塔ともいえる視床下部、脳下垂体がストレスの影響を大きく受けるということを考えあわせれば、理にかなっているともいえます。

また、「不妊は夫婦二人の問題ですから、一緒に取り組みしよう。」という言葉をよく耳にしますし、大変耳障りよく聞こえますが、不妊治療の主役はあくまでも女性であり、男性は精液検査や精子の提供など、出る場面は本当に限られてしまいます。こうした現実のもと、不妊に関するその知識量の男女における差というものは、非常におびただしいものがあります。

妊娠に対して、夫婦間で認識にズレがあった場合、不妊治療の結果、その歪みが大変大きくなってしまうということは十分ありうることです。私はそうしたことを、ご夫婦で随時話しあうようにすすめています。

「不妊ルーム」のもう一つの大きな柱は、私がセカンドオピニオンを提供するということです。不妊に悩むカップルは、医療に関しては素人ですから、例えば、現在不妊治療を受けている場合、このまま医師のすすめに従う方向に進んでよいのか、あるいは、この辺でレールのポイントの切り替えを行うのがよいのか、なかなか適切に判断することは困難です。ですから、妊娠というゴールにより近づける建設的なアドバイスをおこなっています。

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