「不妊ルーム」

Archive for 2月, 2012

放生先生

ブログ「不妊ルームの窓から」の「11月の妊娠」の投稿
http://www.koma-cli.jp/blogs/2011/12/01/776.html)で
取り上げていただいた、○木○美です。
2度のカウンセリングで大変お世話になりました。

本日、『妊娠カウンセリング』の本を買い、
STEP3 「不妊治療不妊が多いのはなぜ?」の章のところで
私たち夫婦のエピソードを取り上げて頂いたこと、
夫婦ともども感慨深く思いました。改めて夫から
「よくがんばったね」との言葉をもらって、すごく嬉しかったです。

3月から妊娠6カ月に入ります。
最初の妊娠は心臓奇形により17週で人工死産となったので、
周囲に妊娠報告することに臆病になっていましたが、
今回は5か月検診でも心臓に大きな異常が見られなかったので、
ようやく職場に報告できます。

無事にうまれるかどうかは最後まで誰にもわかりませんが、
何が起きても運命として受け止めるつもりでいます。

「不妊ルーム」で流産を経験される方は少ないかもしれませんが、
流産経験後のことを報告します。

人工死産の後、医師や助産師や流産経験者から
「流産(死産)の後は妊娠しやすい」と励まされました。
でも、2月の生理再会後、数カ月しても妊娠反応はありませんでした。

私がこの言葉を「吹っ切る」までには、
こまえクリニックに通う以外に、多くのアクションが必要でした。
7月に興味のあったキューバに旅に行きました。
人工死産後のストレス太りが、旅の後、元の体重に戻りました。
8月にHSGを受け、9月にクロミッド処方をお願いしました。
フォローアップ再開から半年経過しても妊娠反応がなかったこと、
「妊娠しやすい」といわれた時期に妊娠反応がなかったことに落ち込んでしまい、
クリニックの後で、夫婦で箱根神社の安産杉を見に行きました。
宿泊したホテルで、あるNGO団体のパンフレットを見たのがきっかけとなり、
フィリピンのChildの里親になることを決めました。
天使となった赤ちゃんの成長する姿を見ることはできませんが、
支援相手のChildの成長を見守ることができるのです。
そのChildが小学校を卒業するまでの5年間、里親をしようと決めました。

10月に放生先生からIVFカウンセリングを薦められ、電話で予約をしました。
漢方薬、DHEA、HSG、クロミッド、IVFカウンセリング予約。
フォローアップ再開後、これですべてのカードを使ったんだと感じたとき、
やっと気持ちが「吹っ切れた」のかもしれません。

何をすれば「吹っ切れる」のかは、本人にしかわからないこと。
でも、何か行動を起こしていけば、道は必ず開けるのだと思います。
『妊娠カウンセリング』の本が、悩んでいる夫婦の気持ちを「吹っ切る」
きっかけとなることを祈ります。

○木○美

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なぜ子宮卵管造影が必要なのか

不妊治療における検査の一つに、子宮卵管造影検査があります。そして私は、子宮卵管造影検査をたいへん重要な検査と考えています。

この検査は、子宮内部の形の異常と、卵管の通過性を調べるためのもので、卵管と卵巣の癒着がないかどうかも調べることができます。もし、両方の卵管が閉塞していれば、たとえ人工授精をおこなっても妊娠することはできません。

例えば、世界で初めて体外受精によって生まれた、ルイーズ・ブラウン。彼女のお母さんのレズリー・ブラウンさんは、両方の卵管とも閉塞していたのです。

さて、子宮卵管造影検査がどのように行なわれるのかというと、子宮口からカテーテルという細い管を子宮内に挿入し、造影剤を注入してレントゲン写真を撮ります。胃や腸を調べるときのバリウムのようなものです。もし、卵管が詰まっていれば造影剤はその先へは流れ込まず、レントゲンには写りません。

この検査が重要視されるのには、もうひとつの理由があります。それは、子宮卵管造影の検査をすることによって、卵管の詰まりや、多少の癒着などが解消されることがしばしばあるからです。実際、この検査のあと6ヶ月間は妊娠率がアップすることはよく知られており、検査後3ヵ月は特に妊娠しやすいのです。

子宮卵管造影検査は、一般的に不妊治療の初期の段階で行なわれることが多いものです。卵管が詰まっていれば、いくらタイミング法を試みてもムダなわけですし、治療効果の高い検査ですから、早く行なえば、自然妊娠の可能性も高まるからです。

しかし、この設備のない婦人科の医療機関がとても多いのです。そのようなところでは、子宮口から通気、あるいは通水をして、通過性を確認するという診察を行なうのですが、これでは画像の情報として結果をうることができません。また、妊娠率の向上という治療的効果も期待できません。

もし、あなたが不妊治療を受け始めて2、3ヵ月以上経っているのに子宮卵管造影検査が行なわれず、その話題も出ないようであれば、別のドクターに相談してみることをおすすめします。またもし、あなたがこれから不妊を解決すべく主治医を探そうとされているのなら、まずはその医療機関に子宮卵管造影の設備があるかどうかを必ず問い合わせましょう。直接ドアをノックするのに気後れするのなら、事前に電話で問い合わせしてみましょう。

レッスン: 子宮卵管造影のない不妊治療はない!

お知らせ:
『妊娠カウンセリング』、アマゾンでも取り扱いになりました。
目次などが見られる「なか見検索」もおこなう予定だと
出版社より連絡がありました。

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本のメディア力

私が本を書こうと思った源流は、今から11年程前に遡ります。私はある時、雑誌のインタビューを受けました。その雑誌の記事に、私のメールアドレスが記してありました。

ひとりの女性から、不妊に関する相談メールを受けました。そのメールに私は、「ぜひホームページもご覧ください」と返事をしました。すると、「私はパソコンが無く、携帯からメールを送っています。残念ながら、ホームページは見られませんが、こうして相談にのってくれるお医者さんがいるというだけで、精神的に安心できます。ありがとうございました。」という返事が来ました。

当時は、今ほどインターネットも一般的ではなく、私に何回かに分けられて送られてきた長いメールは、携帯からのものだったのです。この「小さな事件」は、私に本執筆の強いモチベーションとなりました。

そして、実際に『妊娠レッスン』という本になってみると、世の中の隅々の本屋にまで行き渡るということがわかりました。本こそが最も平等で、すべての人々に届くメディアであることを私は痛感したのです。

最近では、本がきっかけとなり、ホームページ、ブログ、さらにはフェイスブックなどというSNSにも波及して、多くの方々とコミュニケーションが取れるようにもなりました。そうしたコミュニケーションの一例です。

―――――
 先生の『ちいさな命のバトン』拝見しました!
 ちょっと勇気を出して、○○先生のセカンドオピニオンを
 受けることにしました。
 私は「子育てがしたい、血縁が無くても愛せる」と思いますが
 主人は「自分の子供が欲しい」とはっきり言われました。
 体外受精すでに2回ダメで望みがあまりないことを遠回しに言われました。
 主人はそれでも「お金が続く限り頑張ってほしい」と。
 それからどうしたら良いか分からなくなりずっとモヤモヤしていた時に
 手に取った本でした。心が軽くなりました。
 もう少しラフな気持ちでこの問題に取り組んでみます。
 ありがとうございました!突然失礼しましたm(__)m
―――――

そして、相談を受けた婦人科の先生からもメールをいただきました。

―――――
 Facebookに出ていますが、○○という
 ●●県で不妊でIVFを2回したという
 患者からメールがきました。先生の本に
 私のことが書いてあったので、ということでした。
 セカンドオピニオン的に来院されるようです。
 先生の本の影響~効果は九州の末端まで
 及んでいます。
―――――

私は、『妊娠カウンセリング』という本も、必要としている多くのカップルに届くようにと願っています。

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黄体機能不全の新しい考え方

不妊治療において原因が特定されない間、あるいはその不妊の原因が黄体機能不全や排卵障害と考えられる場合、通常、排卵の時期に合わせてセックスを指導するタイミング指導が行われます。

排卵障害に対しては、従来よりクロミッド(一般名:クエン酸クロミフェン)という薬が頻用され、現在に至るまで、この薬は不妊治療の首座にある薬といっても過言ではありません。実際、この薬により「福音」をもたらされた夫婦は数しれないと思います。近年、この薬の価値はさらに高まっているように思えます。

それは、排卵障害と黄体機能不全は、コインの裏表のように、表裏一体の関係にあると考えられるようになったからです。卵胞が成熟し、排卵を終えた卵胞は黄体というものに変化をします。その黄体から分泌されるホルモンが黄体ホルモンであり、このホルモンは体温を上昇させ、妊娠を継続させるという働きがあります。このホルモンの分泌や作用が十分でない状態を黄体機能不全といい、臨床的には高温期の基礎体温の低値や、黄体ホルモン値の低下として現れます。

最近の黄体機能不全の考え方としては、最初に排卵障害ありきと考えられるようになってきています。ですから排卵が認められても、黄体機能不全がみられる場合には、積極的にクロミッドが使用されるようになっています。「不妊ルーム」でもそうした考えで、クロミッドを使うことが多くなってきました。

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近著『妊娠カウンセリング』ですが、アマゾン画面で、
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排卵前に行われるヒューナーテストは、とても微妙な検査です。ヒューナーテストとは別名性交後試験とも呼ばれ、セックスの後に子宮内にパートナーの精子が元気な状態で存在しているかどうかを調べるものです。

しかし、この検査は再現性(2回検査をして同じ結果が出ること)に極めて乏しく、例えば性交時のコンディションや、性交から検査までの時間によっても結果は著しく左右されます。

「不妊ルーム」で女性の訴えを聞いても,最初に行った医療機関では、ヒューナーテストの状態が非常に悪いからと人工授精をすすめられたが、別の医療機関に行くとヒューナーテストは全く問題がなく、しばらくはタイミング法でいいのではないかと、こうした意見の相違はしばしば経験するところです。

メールでの相談でも、第一子を自然妊娠して無事出産した女性が、二人目不妊で治療を受けたところ、ヒューナーテストの結果が良くないからと人工授精をすすめられたそうです。この場合、なぜ第一子が無事妊娠できたのかという疑問がやはり残ってしまいます。

私自身はヒューナーテストは1度でも良好であれば問題ないものと考えていいと思います。逆にネガティブな結果が出た場合には、この検査を3回程度行い、全て結果が良くないということであれば、抗精子抗体のチェックなどを行うべきでしょう。

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