「不妊ルーム」

体外受精で第一子を授かったら

最近、第一子を体外受精で授かった方が、
第二子を希望して「不妊ルーム」を訪れる、
そういったケースがとても増えています。

私はこうした傾向はとても好ましいものだと思っています。
第一子を体外受精で授かったということが
そのまま第二子に体外受精が必要と意味することではありません。

男性の精子の数が極端に少ない、
あるいは女性の両方の卵管が閉塞しているといった
体外受精が絶対に必要という状況でなければ、
第二子を自然妊娠するのは、けっして稀では無いのです。

「不妊ルーム」では、人工授精や体外受精を何度も経験された方が、
漢方薬のみ、あるいはクロミッドの併用などで数多く妊娠されています。

不妊治療の現場では、体外受精への強引な誘導が顕著になっています。
とりわけ、AMH(抗ミューラー管ホルモン)検査には、要注意です。
AMHの落とし穴については、私の著書『35歳からの妊娠スタイル』
に詳しく書きましたので、ご参考にしてください。

”不妊治療だけが妊娠に至る道ではない”、
これは本当に大切な心がけだと思っています。

「ウーマンケア」を勧める理由

最近私は「ウーマンケア」と言うことを
皆さんにお伝えしています。
「ウーマンケア」ということを、
言い出したのには理由があります。

妊娠期間は1年にもなりませんが、
この期間中に女性の体重はどんどん増えていきます。
もしあなたに貧血があった場合、フラフラな体では、
妊娠を継続するのは難しいかもしれません。

乳がんチェックのアドバイスも「ウーマンケア」の一環です。
年1回の乳がんチェックでは不十分だと考えていますので、
年に2回の超音波検査チェックを勧めているのです。

出産の後は、子育というロングランの生活が始まります。
そのために何より大切なのは、あなた自身の健康だと思うのです。

また、最近になって、甲状腺の病気と妊娠の関係を
重要視する不妊の先生が増えています。
甲状腺の病気は、男性の何倍も女性が罹患しやすいのです。

ほかにも女性がかかりやすい病気がいくつもあります。
そしてそれらの大半は当院の内科のシステムを
使ってチェックすることができます。
私が最近、「ウーマンケア」を強調している理由です。
急がば回れ”の「ウーマンケア」は、大切です。

レッスン:妊娠は10ヶ月、子育てはロングラン

不妊治療をやめるとき

不妊治療をいつやめるかというのは、ほんとうにむずかしい問題です。
これは、不妊治療を10年間続けた45歳の女性からのメールです。
私がメールで不妊治療からリタイアすることをすすめたことに対して、
お礼を書いてきてくれたのです。

   誰かにそう言ってほしかったのだと思います。
   ここまで治療をがんばってきた私たち夫婦には、
   とても自分たちで踏ん切りをつけることができなかったでしょう。
   ふり返れば、私たち夫婦には桜の花が美しいと感ずる
   心の余裕もありませんでした。

赤ちゃんがほしい、この切実な願いをかなえたいと
不妊治療に足を踏み入れ、身体的精神的苦痛を味わい、
経済的負担を強いられているカップルはたくさんいます。
不妊治療はオール・オア・ナッシングであり、
どんなにがんばっても赤ちゃんに恵まれないカップルはいるのです。

不妊治療を続ければ続けるほど、
赤ちゃんへの思いはつのると思いますが、
いつかは決断をしなくてはならないときもきます。

不妊は、その人の人生観にかかわる問題でもありますが、
どうしても赤ちゃんができなければ、
赤ちゃんのいる生活がすべてではないと
割り切ることも必要になってきます。
不妊治療をこれから始めるという方は、
そのことも夫婦で確認し合うことがたいせつだと思います。

One More Kid 考えませんか?

子どもが1人いて、ハッピーで、今の生活に何の不満もない。
しかし子どもが1人の家庭より、2人いたほうがにぎやかです。

少子化対策をどうのこうの言うつもりはありません。
ただより多くの人々で支える地域社会、
そしてにぎやかな国が、豊かなように私は思えるのです。

一人っ子では、兄弟げんかはできませんし、
それぞれ自分の立ち位置を学んでいきます。
子どもが3人いたら、お家はもうコミュニティです。

ふたりめの相談等で、ちょっと遠慮がちに見える方も多いのですが、
もっとポジティブに考えて、ふたりめ、そして3人目と、
アクティブなアクションを起こしてほしいと私は願っています。

当院に二人目希望の相談で来られる方は、
出産後、数年経ってという方がとても多いのです。

ですから”One More Kid”というフレーズを
頭にインプットして欲しいのです。
そうすれば、アクションを速やかに行えると思うのです。

“One More Kid”を考えてみませんか。

妊娠6カ月になりました

ご無沙汰しております。

1月には○○市の甲状腺専門クリニック宛に紹介状を書いていただき、
ありがとうございました。

その後、●●クリニックにて1月末に胚盤胞の移植を行い、
心拍の確認~卒院が出来ました。
3月からは、近くの総合病院に毎月検診に通っています。

心拍が確認出来てから安定期に入るまでは、
喜び半分・不安半分の毎日でしたが、日に日に大きくなるお腹、
検診ドクターにで「順調ですね」と言われる中で喜びや実感が増してきました。

東京への通院は決して楽ではありませんでしたが、
43歳間近の私を妊娠への道のりに導いて下さった放生先生との出会いは、
私の人生にとって大きな財産となりました。
また、紹介くださった●●クリニックの院長の真摯な姿勢や
技術力も本当に素晴らしいと感じました。
お陰さまで私の不妊治療は、金銭面や精神面は大変な事もありましたが、
身体的は負担はほとんど感じること はありませんでした。

また、毎日、目の前の仕事に全力投球・フル稼働だった私にとって、
長距離の通院は今後の人生を考える余白も与えてくれたように思います。
実は、最後の胚盤胞移植の前に、私は今後の人生を考え、
自分の判断で会社を辞めました。
そうしたら、身体全体の緊張が取れたようです。
(お世話になっている鍼灸師さんにも身体の変化に驚かれました。)

まずは元気な赤ちゃんに出会い、充実した子育てをしながら、
今の自分にあった仕事に出逢いたいと考えています。
先生、本当にありがとうございました。

長野県○○市
●野●美




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